ブルービースト

「ほらほら、562号は俺が片付けとくから、お前風呂入って来いよ」


その変な隊長に同じくユノからしたら変な副隊長がそう声をかけ、その腕を引いた。


ブロードは膨れっ面しながらも大人しく従う。



「ポチ」


「わんっ」


その腕にポチを呼び犬が飛び込んできたところで、見事キャッチしお風呂セットらしきものを持ち部屋を去っていった。



残されたユノとレイツは彼が出ていった扉から目覚ましへと目を移す。






「あー…、めんどくせぇな。ほんっと世話がやける隊長だぜ」


レイツはそう溢すとビニール袋を勝手に拝借し、そこにプラスチックやら金属やらの残骸を突っ込みだした。



一方ユノは特に手伝いもせず部屋を見渡す。




白い壁にクリーム色の床。


これはユノの部屋と全く同じ。



配置されている家具も軍の支給なので変わらない。




違うのは、そこらへんにある小物などだけだ。





ユノは一番その小物が多い机に近付いた。





デスク上を眺め、ふと首を傾げる。





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