夢の中で…
立ってみると、本当に足が浮いている感覚。
全くうまく歩けない。
立ち上がって、周りを見渡して見ると、少し先に男の人が倒れているのが見えた。
陽菜はうまく歩けないので、恐る恐る這って近寄りながら、声をかけてみる。
陽菜『…あ、あの〜』
?『…ぅう……、ってぇ…』
陽菜がすぐ側まで近づいて顔を覗くと、その男は頭から血を流して、うずくまっていた。
陽菜『大変!!だ、大丈夫ですか?!』
焦った陽菜の突然の大声に、男は驚いて顔を上げる。
?『………っつ!!うぁぁああぁぁあぁああ!!!』
陽菜の顔を見た男は、まるでこの世の者ではない者を見たような叫び声で、逃げようとじたばたともがいている。