1億の☆







・・・・・・・・いつもそうだった。


両親はいつも2人のことしか考えていない。






まだ私が小学校にあがったばかりの頃、

旅行が大好きな2人は、置手紙を1枚残しただけで、
私を置いて旅行に行ってしまったことがあった。



特定のおこずかいをもらっていなかった私は、

どうしようもなく、
隣に住んでいた老夫婦に助けを求め、
何とか1週間を問題なく過ごした。



その後からは、老夫婦のお説教もあり、
必ず一言声を掛けてから出かけるようになった2人だが、
毎年5~6回の2人旅行は当たり前だった。





所詮両親にとって私は2人の付属品。
取り外しの可能な存在。




・・・・・・大事なのは2人の愛。







< 14 / 68 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop