奪ったのは君か僕か
「おはよう、モミジ!」


「?!」


上から声がする。


すると、急に目の前に彼が現れた。



「昨日は、驚かせてしまってごめん。
 今日も美しいね、モミジ。」


「あ、あなた…!人の部屋に勝手に
 入って!他の者に見つかったら
 どうするの!?」



「大丈夫!他の人には姿見えない
 から♪」


「…。これは夢?」



「現実さ!
 俺は、ルキーニ。
 モミジの側にいるためにきた。
 よろしくな!!」



「ごめんなさい…あなたは誰なの?
 とりあえず…人間?じゃないわよね?」



基本的な質問をしてみる私。


だって彼浮いているんだもの。


真黒な大きな羽をゆらして、


上から私に話をかける。
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