奪ったのは君か僕か
「うーん、妖精的?なもの!!」



「妖精…?」



明らかに嘘ついてる!って思ったけど
彼がなんだか必死だったから、思わず
その嘘に付き合ってあげることにした。



「妖精さん、昨日はその、ごめんなさい。
 嫌なところ見せてしまって…

 助けてくれてありがとう。」


「気にするな!俺はルキーニ!
 って何回も名前言いすぎだよな!笑」



「私は、紅葉。この城の将軍様の側室
 なの…。」



「ソクシツ?」



「そう。」



「ソクシツってなんだ」



「わからなくていいのよ。あ、
 侍女が食事を運んでくるわ。
 少し待ってて?」


侍女がやってきた。


「紅葉様、食事でございます。」



「ありがとう。」

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