奪ったのは君か僕か
「知っているだろ?俺ら…死神の掟。」


「…。」


「回収するはずの魂を回収しなければ
 その存在は消滅する。
 
 しかし交わりによってほかの死神
 に永遠の命を与えることができる。

 その後、自身は消滅する。」


「ルキーニ、嫌よ?私だけが…
 生きるなんて…」


「だめだ。お前はその美貌でもっと
 魂を失っていくものたちに幸せを
 与えていかなくてはいけないからな!笑」


「ばか!ルキーニ…だってそれじゃあ
 何も報われないじゃない!!」


「いいんだ。モミジが泣かなくて済むのな
 ら、この存在の一つや二つ!
 これが、愛って…気づいたんだ。
 ごめん、ごめんな?ジャスミン…。」


「わ、私は…」


答えを言う前にルキーニに唇を塞がれた。


優しい


キス。
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