奪ったのは君か僕か
「ルキーニ!!」


「ッ!ごめん…俺、カッとなってつい、
 むりやり…」

彼の必死さが伝わってくる。
私なんかのために…


「ルキーニ、かんざし…どうかな?」


「すっごいかわいい!!美しいよ、
 かんざしがモミジに負けてしまう!」


「ふふ、ほめすぎ!でも、本当に嬉しい
 わ。ルキーニ、ありがとう!それに、
 その恰好、素敵よ!」


「!!///人間の恰好するなんて…
 初めてだ…!とっさに…」


「ルキーニ、ありがとう!私のために
 必死になってくれたのね。
 優しいのね、ルキーニって!」


「モミジ…と、とりあえず、どこかいく
 だろ?!」


「そうね、何か甘いものが食べたいわ。
 あそこのお店美味しいのよ。」


ルキーニのおかげで私は、


生きていける気がした。


命を救われたあの日のように…
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