奪ったのは君か僕か
「ルキーニ!?」


「ご、め…俺もう…きえ、て…
 愛し…てる。モミジ…口づけを…」


「私も愛してる!」


泣きながらルキーニの唇を塞ぐ。

その瞬間、ルキーニは光を放ちながら
私の中へとはいってきた。

そして

消えた。


消える瞬間、


「これが俺の最初で最後の…
 与える愛だ…」


っていいながら…


「消えちゃった…」


何が何だかわからない私に

栄蔵さんがそっと話しかける。
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