天国の妻へ、俺たちは元気です
置いてきぼりの2人
残され親子
「残念ですが、今回も今のところは採用のない状態です」
また、このパターンだった。
いい加減俺もこの返答にはあきあきし、腹立たしかったがなんとかその怒りをおしとどめた。
「そうですか……。いつもすいません、また来週来ます」
そう言って、俺はこの店の出入口に向かって歩きだす。
くたびれた俺の背中に、
「お役にたてなくてすいません」
と、女性店員の声が触れた。
今は就職難の時代、しょうがないよ。
俺はそう思った。
あんたが悪いわけじゃない。