天国の妻へ、俺たちは元気です
しばらくすると、何事かと三木本さんが出てきた。
三木本さんは70近くの元気なお爺ちゃんで、俺と雪を何かと可愛がってくれた。
まだ独自で、子供も孫もいないため、とくに雪にやさしくしてくれた。
「なんだ、どうした?」
三木本さんが、パジャマの上からジャンパーをはおりながら、下駄をからからならし俺に近づいてくる。
俺は三木本さんに泣き付いた。
「雪が大変なんです!助けてください!」
帰ってきてからの出来事や雪の様子を、俺は三木本さんに説明した。
とにかく、自分だけではどうにもならない明確だった。
俺がどれだけ無知か、改めてわかった。