天国の妻へ、俺たちは元気です



「パパー!パパおかえりなさい!」



家に入るなり、娘の雪が抱きついてきた。



まだ4歳の小さな体で、俺に力強く抱きついてきた。



「ただいま、雪。幼稚バス、今日は何先生だったんだ?」



俺は雪を抱き上げ、台所に向かった。



「きょうはこくしょうせんせーだった!こくしょうせんせーね、きょうすなばでころんだんだよ?」



雪がきゃっきゃと、幼稚園であったことを話しはじめる。



< 4 / 25 >

この作品をシェア

pagetop