天国の妻へ、俺たちは元気です
「今日も楽しかったんだな?」
「うん!たのしかった!」
娘の元気な姿を見るたびに、俺は自分がバカらしくなる。
まだ4歳の雪がこんなに元気なのに、毎日毎日へこんでいる自分に腹が立つ。
「あ、そうだ。パパな、今日はお金持ちだからな、弁当買ってきたぞ、ほれ」
俺はコンビニ袋の中の弁当を、雪に見せた。
なかには3人分のお弁当が入っている。
「わぁ!おいしそう!」
雪は俺の期待していた通りに、大喜びだ。
「さ、雪。手を洗っておいで。その間に弁当あっためとくから」
「はぁい!」
雪が、ドタドタと洗面所に走っていった。