檸檬





告白なんかしなければよかった。



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あれは、高校2年の冬だった・・・・





「壱先輩!」


あのときはまだ私も活発で、明るかったと思う




「どしたの?結花(ユカ)」




壱は同じ部活の先輩で、


あのときは名前でよんでくれていた。



「あの・・・・私、」




壱は優しく見つめてくれて・・・・



言うはずじゃなかったのに



「・・・・すきです。」





「うん、」




びっくりした。



「付き合って・・・・くれるんですか?」



まさか。



「うん」





すごく嬉しかった


だって、ずっと憧れていたから




先輩に。





壱に。





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「壱・・・・もう、ダメだよ」




もう、






私から解放してあげる









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