檸檬






「結花!聞いて!」




「この部屋は・・・・じゆ、に、使ってい・・・・から。」




嗚咽でうまく言えない





「結花!」




突然、抱きすくめられた





「お願いだから、俺の話を聞いて」



「今さら・・・・はなすことなんて」
「俺にはある!」




びっくりした。


壱が声を張り上げるなんて


「俺、お前のこと、結花のこと嫌ってない」





「え・・・・」





「むしろ好きすぎて話せないくらい、結花のこと好き。」




「・・・・うそだあ・・・・だって、」



「うそじゃないよ?俺、結花のこと愛してる」




壱の顔を見上げると、驚くほどに真っ赤で









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