檸檬
ホントに?
「だから、・・・・お願いだから、俺の傍にいて・・・・!」
心なしか、壱の瞳に何か光るものが見えた。
「俺はいつだってそっけないし。いつもいつも結花を不安にさせて・・・・。わかってるんだ、不安にさせてるって。でも恥ずかしくて・・・・。顔なんて、直視したら真っ赤になるほどで・・・・結局、自分がカワイかっただけなんだよな、俺。」
そんなことない。
そんなことないよ・・・・壱・・・・
ぜんぶぜんぶ、
私のことを想っていてくれたからでしょ?
こんなに嬉しいことないよ・・・・
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