檸檬





「ずっと・・・・」


「え?」



「ずっと嫌われてると思ってた・・・・」




「違う。俺はどうしようもないくらいに、結花が好きだよ。
・・・・知ってた?
結花が体調悪くて寝てるときに、俺、仕事休んでずっと看病してたんだよ?」






知らなかった・・・・


そんなに愛してくれてるなんて



「ごめんな?ずっとかまってやれなくて」



「ごめんは私のほうだよ、壱・・・・ずっと愛してくれてたのに・・・・私、気づかなくて・・・・」





「いいんだ、そのくらい。前のことを考える時間があったら・・・・
これからのことを、ゆっくり話し合おう?」


「うん、うん・・・・!」





もっと早く、



壱と話し合えばよかった・・・・









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