片思いファイター
教室に帰ると扇風機がついていた。
体育館の中の暑さよりはマシだ。

隣の席の男子があたしに喋りかけてきた。
「おい。森崎。髪切った?」
急だった。挨拶もなしにいきなり。
井上 拓真 通称たくま

一学期から一緒の班でもうすぐ席替えがある。
たくまはよく女子ともしゃべる。
すごくうるさいし、クラスのムードメーカーであり
先生から言う問題児。
授業中もしょっちゅうあたしに喋りかけるからあたしまで悪者扱い。

先生の白川 恭子先生がにらんでくる。
そして小さい声で
「うん。なんでわかったの?」

「わかるだろ普通」

女子にもほとんどきずかれなかった小さな異変。
ほんの少ししか切ってないのによくわかったね。

拓真は以外に女子のことをよく見ているのかもしれない。

それでも先生、喋りながら私たちに視線。
< 12 / 12 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop