私は先生
震える手をインターホンに近づける

そして…


”ピンポーン,

軽い音が鳴る


『はい』


インターホンからは女性の声

私は息を飲み…

「学校から参りました…桜井と言います。あの…古谷…雪君のお家は…」


『雪は…私の息子ですが』


間違いないらしい

『今外にいきますわ』


ブツ。
インターホンが切れた
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