私は先生
体が熱く重なるなか

不意に目に入ってきた
雪が脱ぎ捨てた服


制服が…
私の目の中に入る



――ドクン…

心臓が…高鳴る


――ドクン…ドクン


「ぁ…ぁあ…っ」

制服から目を離せない
目を離すなと言ってるばかりに私をくぎづける


――過ち…ダメ…ダメよ…


「チカちゃん…泣いてるの?」

「……んっ…」


頬をつたっていた涙

雪は「泣かないでいいから」とキスをする


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