緑の魔法使い
「とりあえず当分薬作りするから、休んでいて」
「家の周りの探索は?」
登山道のない獣道だけです。山には入らない方が懸命ですが、散策程度ならご案内します」
「判りました。この体で動くのは正直辛いので元気になった暁にはお願いいたします。
その間代わりに机をお貸ししていただけませんか?」
「じゃあ、そちらのをどうぞ」
「ありがとう」
言えば、車から降ろした荷物よりひとつの鞄を取り出す。
中には教科書とテキストが詰まっていて・・・
「勉強?」
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