緑の魔法使い
肩から順に吹き付けられる液体とそれを優しく塗りこむ手にビクビクしていれば吹き付けた所に手が触れてくる。
押し込めるというように濡れた所が体温で温められ乾くまで肌に手を置く。それを背中一面時間をかけて一通り薬を塗れば、
「時間がかかりますのね」
「うん。人肌の温度が一番浸透しやすいからね。これを朝晩、汗を流した後につけるんだ」
「二回も・・・」
「何処か出かけるわけじゃないだろ?」
「そうですけど・・・」
この臭い液体を一日に二度も体につけるなんて、両親が知ったらなんて思うだろうかと心の中で涙を流す。
そのまま首回り、肩から指先、足の指先から付け根へと治療を進め
「脱いでくれるかな?」
あくまでも淡々に。口調は冷静ではあるものの、同世代の男の子に全裸を晒せなんて耐えられない。だけど
「治療に来たんだろ?直す気がないなら帰ってたら?こう見えてもあんたに処方してる薬は希少な薬を使ってるんだから、無駄に使いたくないんだよ」
私の苦しみなんてどうでも良いという言葉に涙が溢れてくる。
押し込めるというように濡れた所が体温で温められ乾くまで肌に手を置く。それを背中一面時間をかけて一通り薬を塗れば、
「時間がかかりますのね」
「うん。人肌の温度が一番浸透しやすいからね。これを朝晩、汗を流した後につけるんだ」
「二回も・・・」
「何処か出かけるわけじゃないだろ?」
「そうですけど・・・」
この臭い液体を一日に二度も体につけるなんて、両親が知ったらなんて思うだろうかと心の中で涙を流す。
そのまま首回り、肩から指先、足の指先から付け根へと治療を進め
「脱いでくれるかな?」
あくまでも淡々に。口調は冷静ではあるものの、同世代の男の子に全裸を晒せなんて耐えられない。だけど
「治療に来たんだろ?直す気がないなら帰ってたら?こう見えてもあんたに処方してる薬は希少な薬を使ってるんだから、無駄に使いたくないんだよ」
私の苦しみなんてどうでも良いという言葉に涙が溢れてくる。