緑の魔法使い
治療を始めて三日目になると言うのに多少の変化しか目に見えなくそれが良くなったのかまだ判らないのにこんな風に言われるなんて悲しくて逃げ出したいけど、関東周辺の病院は既に足を運びつくしたのだ。
北海道にだって行ったし、ドイツやアメリカにまで行ったのに、一度良くなってはまた元通りのこの皮膚が裂ける痛みになれる事は出来ない。
ついに流れ落ちた涙が頬を伝って落ちるのを感じながら、座ったままもぞもぞと最後の下着を脱いだ。
うつ伏せになるように指示をされればお尻に手を当てられる。
初めて男の人に触られる感触に悲鳴を上げそうになるものの何とかこらえる。
「じゃあ、仰向けになって」
どこまでも淡々とした口調にタオルで前を隠しながら寝転べばゆっくりと首元から薬を吹きかけられる。
一度塗った首周り辺りからゆっくりしたへと作業は移動して、胸へと手を添えられた。
反射的にぎゅっと目を瞑ればぼろぼろと涙が出てきた。
触診で触られる事はあっても男の人にこんな風に触られるのは初めてで、ただただパニックにならないように強く唇を噛み締めた。
北海道にだって行ったし、ドイツやアメリカにまで行ったのに、一度良くなってはまた元通りのこの皮膚が裂ける痛みになれる事は出来ない。
ついに流れ落ちた涙が頬を伝って落ちるのを感じながら、座ったままもぞもぞと最後の下着を脱いだ。
うつ伏せになるように指示をされればお尻に手を当てられる。
初めて男の人に触られる感触に悲鳴を上げそうになるものの何とかこらえる。
「じゃあ、仰向けになって」
どこまでも淡々とした口調にタオルで前を隠しながら寝転べばゆっくりと首元から薬を吹きかけられる。
一度塗った首周り辺りからゆっくりしたへと作業は移動して、胸へと手を添えられた。
反射的にぎゅっと目を瞑ればぼろぼろと涙が出てきた。
触診で触られる事はあっても男の人にこんな風に触られるのは初めてで、ただただパニックにならないように強く唇を噛み締めた。