緑の魔法使い
仕事が早いなーなんて思いながら見ていれば

「じゃあ、今度の薬の使い方を教えるから、風呂場に戻って」
「え?」

まだ熱の篭る風呂場へと逆戻りとなった。

「服は脱いだ方がいい?」

まだ綾瀬川も羽鳥も起きていないだけにドキドキと緊張をしてしまうが

「そうだね。これを頭から掛けるから、そのほうが良いかも」

瓶の口を鼻元へと持ってくるから思わずかいだ咽返る様な臭いに納得する。

「じゃあ、タオルとって」

浴衣場に置いておいたタオルを手渡され、背中を向けてこれは治療だからと割り切ってシャツを脱ぐ。
そして、手早くタオルを体に巻いた。
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