緑の魔法使い
他人の体だったらどう思うかなんて、私は知らない。
「肌の炎症も治まってきたし、目に見える所はよくなってるね」
「目に見えない所もよくなってます」
からかわれてるとわかっても抵抗してしまうのは何故か?
それは、立ち上がりタオルを落とした。
橘君の正面を向いて
「此処に来てから見違えるほど綺麗になった私を見て!」
思わぬ反逆に驚きの顔が目を見開いていたが、私はかまわず裸体を晒す。
最初の日のように腕を持ち上げて、ゆっくりと回れ右。更に回れ右と回って隅々まで見せる。
そして、浴槽の縁に座り、恥かしさからも顔を赤めながら方膝を立てる。
もう奥まで見えてしまっただろう。
だけど、私は橘君から視線を離さずに
「ちゃんと、薬塗ってるよ私」
長い事沈黙が時間を支配した。
息詰まり、心臓の音がバクバクと耳の奥の方で鳴り響いていて、頭の芯がぼうっとしてしまう。
「肌の炎症も治まってきたし、目に見える所はよくなってるね」
「目に見えない所もよくなってます」
からかわれてるとわかっても抵抗してしまうのは何故か?
それは、立ち上がりタオルを落とした。
橘君の正面を向いて
「此処に来てから見違えるほど綺麗になった私を見て!」
思わぬ反逆に驚きの顔が目を見開いていたが、私はかまわず裸体を晒す。
最初の日のように腕を持ち上げて、ゆっくりと回れ右。更に回れ右と回って隅々まで見せる。
そして、浴槽の縁に座り、恥かしさからも顔を赤めながら方膝を立てる。
もう奥まで見えてしまっただろう。
だけど、私は橘君から視線を離さずに
「ちゃんと、薬塗ってるよ私」
長い事沈黙が時間を支配した。
息詰まり、心臓の音がバクバクと耳の奥の方で鳴り響いていて、頭の芯がぼうっとしてしまう。