緑の魔法使い
それだけの言葉が酷く重く感じる。
別に謝って欲しいわけじゃない。
ただこの一方的な思いを知って欲しかっただけなのに、橘君はすでにいつからか気付いていて。
それが酷くもやもやして・・・

「後は一人でも出来るから」

橘君は一瞬顔をゆがめて何か言いたかったみたいだけど、口を閉ざして風呂場を後にした。
< 72 / 79 >

この作品をシェア

pagetop