会いたい夏
それからも、みつくんは一生懸命だった

でも、ほとんど前に進まない


『もうやめた!』
『もう、だめだ!』

「みつくん、どうしたの?前よりあるけてるよ…もうちょっとだよ」


『もう少し、もう少しっていつだよ!もう無理だよ!たとえ、ここで少し歩けるようななったところでもうサッカーだってできないんいだよ!』

『お前だってわかってんだろ!俺みたいなやつに付き合ってないで他のやつのとこでも行けよ!』
『弱い奴を助けてるのがそんなに気持ちいいのかよ!どうせお前だって偽善だろ!』



「………」


「そう思ってたんだ…わかった。もういいよ。みつくんとはこれきり。これで、おしまい…」


私は、今にも溢れだしそうな涙をぐっとこらえて外にでた

(もういい、もういいよ、あんなやつ、本当にもう知らない)


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