会いたい夏
それから、私達が会うことはなかった

私も彼を、みつくんを忘れようと必死だった

[ちり、みつくんと最近会ってないの?]

「みき…うん、もういいの。なんかよくわかんなくなっちゃって…その質問はおしまい」
[ふ~ん。了解]


そうは言ったものの、簡単には忘れられない。この気持ちをどこかへ置いてきたいよ…


あの日以来、夜はなかなか寝つけないでいた…

また、彼も同じだった…


そんな日が何日か続いた

[ちり、ちょっと話しがあるんだけど]

「なに?」

[昨日ね、みつくんとこ行ってきたの。あっ…勘違いしないで。ただのお見舞。クラスメートとして…]

「そう」

[私が口だすことじゃないと思うけど…みつくん、後悔してたよ。ヒドイこと言ったって。あやまりたいけど、ちりは許してくれないと思うって]
[ちり、まだみつくんのこと好きなんじゃないの?]

「…すきだよ。大好きだよ…でも…」


[ちり、みつくんのとこ行ってあげて。マブダチとしてお願い。とゆうより、ちりのために…ねっ]



「…ぅん…」
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