会いたい夏
彼は翌日から入院し、手術の日を待っていた

私は、学校が終わると毎日彼の病院へ行った
その日の、授業ノートを持って


ガラガラガラ…

「みーつくん」

『おぅ!』

「手術いよいよ明日だね」

『うん…毎日ありがとな』

「いいえ…私が来たくてきてるんだもん(笑)」

『明日さぁ…明日はいいよ』

「えっ?」

『明日はなんか…どうなってるかわからないし…』
『ごめん…うまく言えねぇけど…』



「…わかったよ。明日はこないけど…成功するように祈ってるよ」
『ん…ありがと』

「じゃぁ、私行くね」「またね…」

『うん…また』


なぜだか、胸騒ぎがしてその場にいることができなかった…

きっと不安なんだ…


帰り道、涙がとまらなかった

結局その日は、朝まで眠ることもできなかった…



手術当日…

授業なんか手につかない
病院今日は行かない…
明日はどうしよう…

明後日はどうするの…

1日、自問自答を繰り返していた


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