変わらないモノ

バケツと私






青すぎる空

下を向いている私は

バケツの水に映った
それを見て

何だか目が離せなくて

バケツの前にしゃがみこんでいた






―…3分くらいたっただろうか


近くから聞こえる野球部員の
大きな声にはっとして

私は立ち上がり座っていた
場所にあったのであろう砂を
スカートからサッとはらうと

野球部員達を横目に

駆け足で校舎へ戻った


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