【続】俺様王子と秘密の時間


『和志さん?』


家の中から出てきた和志さんを見て、美結は驚いた。

だって和志さんは今までの時と、雰囲気がまるで違っていたの。

服装も、髪型も派手で……。


『美結?ほら、早く入りなよ』

『あ、はい……』


美結は変な胸騒ぎがした。

そして和志さんの部屋に通されて、美結はそこで見た光景に心臓が跳ね上がった。


部屋にはガラの悪い1組のカップルが居て、ベッドには女の人が座っていた……。


『和志が言ってた女ってコイツ?』

『うわぁー、いかにも処女ってかんじぃ〜』


カップルがゲラゲラ笑う。

コレは、何……?

美結はその場で固まってしまう。


『ターゲットには最適だろ?』


パタンと、後ろでドアが閉まり、同時に和志さんの声が聞こえた。

いつもの柔らかな口調はなくて、美結は驚きを隠せなかったの。

 

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