【続】俺様王子と秘密の時間
――“ターゲット”って?
突然の事態に思考が回らない。
『点数つけるなら5点くらいね』
ベッドの上に座る女の人が目を細めて笑う。
口調は小馬鹿にしたようだった。
髪をアップにして目鼻立ちがはっきりしていて、綺麗な人だった。
『ミヤビが一番さ』
え……?
和志さんは“ミヤビ”の隣へ座ると頬にキスを落として笑った。
美結は、頭がついていかなくて。
その光景に胸が切り裂かれたみたいにズキンッと痛くなった……。
『初恋の味はどうだった?』
“ミヤビ”に腕を回して和志さんは聞いてくる。