【続】俺様王子と秘密の時間
『さっすが和志だな?』
『オレに落とせない女はいねぇ』
和志さんは美結の前で“僕”って言っていたのに、今は“オレ”なんて言っている。
『和志はナンバーワンプレイヤーだもの』
クスクス小さく笑う“ミヤビ”。
No.1プレイヤーって、和志さんは今まで何をしてきたの?
『でもオレはミヤビが一番だよ』
『んぁ……』
見せつけるように濃厚なキスを交わす和志さんと“ミヤビ”を見て、息が止まるかと思った……。
モノクロの世界に立たされたみたいで、身体中の熱がひいてゆく。
和志さんは立ち上がり美結の目の前までやって来る。
『初恋もまだだったんだろ?オレがその相手でよかっただろ?なあ?付き合えて楽しかったろ?』
まくし立てるように言い方に、巨大な氷雪に包まれたみたいに一瞬にして心が凍りついてゆく。
7月だというのに口元が震えた。
そして……