【続】俺様王子と秘密の時間
全部ゲームだったの……?
美結とのことは計画的に進めて初めから作り上げたモノだったの?
和志さん……
和志さん……
嘘だ、コレは嘘だ。
全部、夢であってほしい。
『お前、簡単すぎ。傘に入れたくらいでオレに惚れてさ。ターゲットには最適だと思ったねぇ』
――夢なんかじゃない。
もう、心が折れて粉々になりそうだった。
『つぅわけだから、いつまでも彼女面してんなよ?』
あの和志さんはもう居ない。
『こういうことされっと、マジ気持ちわりぃー』
美結の手からワッフルを奪って、一つ取り出す。
――グチャッ。
和志さんが喜んでくれると思って、勝手に舞い上がって作ったワッフルが和志さんに握り潰された。
『残飯処理は、てめぇでしろ!』