【続】俺様王子と秘密の時間
『本気で恋するなんてバカじゃないの……!?』
『どんなに一途に想っても…その想いはいずれこうなるんだよ!』
そう言ってワッフルを踏み潰した美結ちゃん。
爪にベラドンナの毒を仕込ませ、何もかもを潰してきたんだ……。
“男への死の贈り物”
その花言葉はまるで彼への憎しみのようで、初めて好きになった人だからこそ許せないんだろう。
でも、例え美結ちゃんに何もされなかったとしても、きっとあたしは何も言ってあげられない……。
けれど美結ちゃんはどうして突然、過去のことをあたしに話してくれたんだろう……?
「やだ……美結ったら、ペラペラと話すぎちゃいましたね」
美結ちゃんは無理に笑う。
「あのね、千秋先輩から伝言で、放課後、禁断の部屋に来るようにって」
「へ……?」
千秋が?
でも、メールは着ていないよ。
美結ちゃんに伝言を頼んだの?