【続】俺様王子と秘密の時間
「もぉおおおお!みんなして欲求不満だなんて酷いよ……!」
新聞部から出たあたしはプリプリ怒りながら廊下を歩いていた。
なによ!なによ!
前科者のクセに!
あんな変な記事書いて、ご丁寧にマヌケ面の写真まで載せて……!
あれれ――?
あの記事が出回っていたってことは、もしかすると……千秋も見たってこと……?
いやぁあああ。
あんな変な写真見られたなんて、もう顔合わせらんないよぉ……。
しゅん……と落ちこむあたしの頭の中に、忘れかけていた何かが過った。
確か新聞部へ行く前、千秋から呼び出しメールが着ていたような。
しかも視聴覚室があるのって、新館の今あたしが居る階だ……。