【続】俺様王子と秘密の時間
◆Sweet★パニック
「あら、そう?昇進おめでとう」
お姉ちゃんは黒のスーツに腕を通して、トーストを一口かじった。
「昇進って……」
「なによー。アンタ、彼女になった次の日だってのに暗いわねー」
「だって!」
「キスマークがたくさん。ふふ」
ゲッ!!
それ、言われたくなかった。
あたしは慌て隠す。
今朝はあたしが朝食を作る日らしく、というか勝手に決められた。
卵焼きとお豆腐のお味噌汁と、それから……ってメニューを決めていたんだけど全部、大失敗!
だからトーストのみだ。
「聞いてよお姉ちゃん」
「あー、はいはい。時間ないから帰ってきたら聞いてあげるわよ」
腕時計で時間を確認するとお姉ちゃんは行ってしまった。
「はぁ……」
あたしが聞きたかったことは、男の子の気持ちってなんだろ……?