【続】俺様王子と秘密の時間

◆男の理性と本能と



甘い甘い苺の匂いが漂う。


あの後リビングにおりてきたあたし達は夕飯を食べて、今はストロベリーティーを飲んで談笑中。


だったんだけど……。


今、リビングにはピリピリした嫌ぁ〜な雰囲気が漂っているのだ。



「お前、まだ居るつもり?」

「てめぇ何するかわかんねぇし」

「早く消えろ」

「手ぇ出さねぇって誓え」


話が噛み合っていない二人。


今リビングでは千秋と羽鳥がソファに向かい合って座り話しているんだけど、すごく険悪なムード。


触ったらビリリと電気が走りそうなくらいだ。


その様子をキッチンから見ているあたしはハラハラしているのに、ユリさんと春希さんは楽しそう。



「止めなくていいんですか…?」


普段から仲の悪い二人だけど、今日は千秋の誕生日なんだから大喧嘩なんてしてほしくないよ……。


仲良くしろっていうのは絶対に無理だけど。

 

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