【続】俺様王子と秘密の時間


色々考えてクラクラしてきたあたしはシャンプーをして身体を泡ぶくだらけにして、洗い流した。


千秋の家のシャンプーってすごくいい匂いがする。

ローズの香りに包まれてもう一度、暖まったあとお風呂を出た。




バスタオルで身体を拭いて服を着ようとして、あたしは大変なことに気づいた。


あ…あたし、カフェの制服のままだった。

下着はユリさんが用意してくれたものをつけるからいいけど、服は何も用意してないじゃない……。



裸のまま出れるわけがないし、かといってまた制服を着るなんて。


困り果てていたその時だった。



――カチャ


洗面所のドアが開いた。



「あがったのか?」


そう言って入ってきたのはバスローブを手にした千秋だった……。



「きゃぁあああああああああ!」


嘘……!?

やだやだやだやだっ!

あたし、まだ裸なのに。

 

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