【続】俺様王子と秘密の時間


プチン……と音をたてて胸板が見えるくらいまでボタンを開ける。

ドキッ……。

キスしているだけで意識が朦朧としているっていうのに、千秋の肌が見えたせいで感情が高ぶる。



「……誰か来たら……」


あたしは目を泳がせる。

けれど、加速を増す気持ちは止まらない。

火でもついちゃいそうなくらい。

……どうしちゃったんだろう。



「バレたら困るようなことしてほしいのかよ?」

「ち、違う……」

「オレ、止まんねぇよ?」


悩ましげな表情で見下ろす千秋は、あたしの髪を撫でてそっとオデコに口づけする。

そんな触れるか触れないかの柔らかいキスにさえ、あたしはピクリと身体を動かした。



「あっ…ん…」


千秋が首筋に舌を這わす。

たまらなくなって、千秋のワイシャツに手を伸ばして握りこんだ。

 

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