【続】俺様王子と秘密の時間
「アナタ!さっきからなに考えてるのよ!」
キッと睨んでやったのだ。
さっきから意味のわからないことばかりするから、ムカムカしていた。
すると黒澤拓海はあたしのケータイを返してきた。
「送信メール見ればわかると思うけど?」
再びニヤッと笑う。
そ…送信ってまさか人のケータイ使って勝手にメール送ったの!?
あたしは慌ててケータイを開き送信ボックスを見る。
なっ、なにコレぇえええ!!!
送信メールは千秋に送られていたもので。
内容は“姫のくちびる奪っちゃうよ〜”と、なんともふざけた内容だ。
しかもさっきの写メ付きで……。
その写メとは頬っぺたをつねられて涙目になっているマヌケ面のあたしと、悪い顔をした黒澤拓海のツーショットだ。