【続】俺様王子と秘密の時間


「ちょ、ちょっと……」


服を捲られたあたしはそう言ったけど、千秋は構わず進めていく。



「やっ……」


片手であたしの髪に指を通して、くしゅくしゅとまさぐって、もう片方の手であたしの胸に触れた。


甘い痺れに翻弄されながら、あたしは手を握りこんで溢れ出そうな声を噛み殺す。

伏し目がちな表情であたしを見ると、絞りだすような声で囁く。



「我慢してんなよ?お前の可愛い声、ちゃんと聞かせろ」


そんな挑戦的な言葉も甘美な響きに聞こえる。

チュッ……とわざと大袈裟に音をたてながら首筋に唇を這わせた。



「ちあ…き……やめて…」


――こんな誘惑、卑怯だよ。

あたしが振り切れないってわかってるクセに。

ドキドキしすぎて自分の身体じゃないみたいだ。

 

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