【続】俺様王子と秘密の時間
「ん……っ!」
千秋が鎖骨辺りに舌を這わせたと思っていたら、急に強く吸われて、小さな痛みが身体に走った。
目をつぶってそれを堪える。
顔を見られたくなくて、とっさに手のひらで隠そうとしたけれど、簡単にその手をとられてしまう。
「ちゃんと見せて?」
顔を傾けてそうやって言ったら、あたしが何も言えなくなるって、千秋は絶対にわかってる……。
あちこちに何度も唇で触れて、時折、声が漏れそうになってしまうのを必死に堪えるあたし。
「なんで声噛んでんの?」
「だって…恥ずかしすぎる……」
けれど千秋は止まらない。
「んな可愛いこと言われたら、放してやれねぇよ?」
肌に唇を押しあてて太ももに手を忍ばせる。
千秋もあたしも止まれなくなっちゃうよ……。
そう思った次の瞬間。
――ガチャッ
えっ……?