【続】俺様王子と秘密の時間
壁にかけてある時計を見ると11時だった。
羽鳥とコウちゃんはもう来ちゃったかな?
点呼が始まるからってことで、罰ゲームはオアズケになったけど。
はーちゃんが羽鳥たちにメールで一時間後くらいに来てって言ったから、もう来てるかもしれない。
でも罰ゲームってなんだろう?
んーー…。
なんだか眠くなってきちゃった。
考えこんでいると睡魔に襲われて、こんなとこで寝ちゃダメだって思ったけれど意識が薄れてくる。
はーちゃん達が待ってるから戻らなきゃ……。
そこであたしの意識は途切れた。
――タッタッタッ
誰かの足音が聞こえる。
あれ……?
あたし、もしかして寝てた?
た、大変っ!
慌てて飛び起きて時計を見ると、12時を過ぎていて、こんなとこで寝ちゃったんだと理解した。
――タッタッタッ
「ヒッ!」
足音がどんどん近づいてくる。