【続】俺様王子と秘密の時間


「シイ行かなくていいの?羽鳥、待ってるんでしょう?」


はーちゃんは尋ねてくる。

時刻は放課後。

誰も居ない図書室で、禁断の部屋での出来事や今朝のことをはーちゃんに相談していた。

というか、ここではーちゃんと佐久間くんは受験に向けて勉強するらしい。


日直の佐久間くんが来るまであたしは、はーちゃんに相談に乗ってもらうことにしたのだ。


羽鳥が待ってるのはわかってるけど、色んなことがいっぺんに起きて頭の中がぐちゃぐちゃなんだ。



「なんとなくわかってたけどさ」

「えっ?」

「羽鳥のヤツ、そろそろ爆発するんじゃないかって思ってたのよ」


爆発……?

あたしは小首を傾げた。



「だーかーらー!羽鳥はシイが好きなんだから、黙ってるわけがないって思ってたの!」


まん丸な目を更に見開いてあたしにズシッと指さした。

 

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