【続】俺様王子と秘密の時間
その日の放課後――。
クラスはまたまた、はーちゃん達と同じでラッキーだけど、他に変わったことなんて何もない。
あたし達はまたA組。
西山ゴリラ……じゃなくて、西山先生のクラス。
千秋はC組……。
あたしは机に両肘をついて顎を乗せながら、ぶすっと膨れていた。
むかぁあああああ。
ああ、もう眉間にシワ寄りそう。
まるで動物園のサルやパンダにでもなった気分だよ。
女の子達の痛ぁい視線を全身に浴びて、オマケにひそひそ何かを言っている声まで、教室の窓際の席に座るあたしの耳に届く。
「うわ……また来てんのー?」
そんなあたしの元にやってきたのは、片手に持った烏龍茶をグビグビと飲むはーちゃんだ。
その姿はオヤジみたい。
なんて、口が裂けても言えない。