【続】俺様王子と秘密の時間
千秋があたしの髪の毛に指を通すと、ブラウンの瞳を緩めて微笑んでくれた。
あたしと千秋は唇が触れ合うくらいに近い距離で、お互いの瞳を見つめて小さく笑い合った……。
そっと目を閉じるあたしにみんなが見ていることもお構い無しに、千秋は優しく口づけをする。
まるで誓いのキスのように……。
「椎菜、笑って?」
優しく、優しく、微笑みかける。
「笑ってる顔が一番好きだよ」
甘い言葉を耳元で囁いた。