【続】俺様王子と秘密の時間
≪part☆2≫
◆危険な保健室
“悪魔”みたいだった。
廊下であたしを睨みつけていた美結ちゃんのあの顔つきは、小悪魔というより悪魔に見えた。
美結ちゃんは、何故あんな表情であたしを睨んだりしたんだろう。
あの時、初めて会ったのに。
あたし、なにかしたの……?
思い出すだけでもゾッとする。
あれからあたしは午後の授業に全く集中出来ずに、上の空だった。
急いでアパートに帰ったあたしは部屋に入るなりケータイに充電器を差しこんで電源を入れた。
親指でカチカチ操作して、昼休み前の授業中に着た千秋からのメールを開いて目を通す。