漆黒の猫
甘い香水の匂いが鼻に付く
眉間にシワを寄せて振り向くと先ほど共演した女優だった


「黒崎さん~これから打ち上げしませんか?」


体をスリ寄せ耳元で囁いてきた


俺は無表情で体を離し睨みつけた


「すいません、急いでいますので」


低い声で言ったが解らないらしい
< 116 / 310 >

この作品をシェア

pagetop