漆黒の猫
俺が無表情で話そうとした時


「あーあの子、悠里だっけ?今歌が売れてるらしいけどーいつも調子悪いとか言って遅れてくるらしくてスタッフの人迷惑してるらしいんだってーちょっと可愛いからって調子にのってるー……」


「体調悪い人をほっとけないから」


俺は捕まれている腕を振り払い立ち上がった


上から冷たく見下ろすと、俺がムカついているのがやっとわかったらしく、青ざめて茫然としている化け猫女を睨みつけその場を立ち去った
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