漆黒の猫
俺の存在に気づかずに歌い続けている女の子


透き通るような声に立ち止まり俺は聞き入っていた


‘ニャー’


白龍の声に気づき女の子は振り向いた


「あ!」


「あ、えっと…邪魔してすいません」


「えっ、あの…邪魔じゃないです。こちらこそこんな所で歌っていてすいません。黒崎さん」


「え?」
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